太陽光発電システム『2019年問題』とその対策!

毎日暑いですね。
私は日陰から日陰へと忍者のように渡り歩くのに全力を費やしていますが、きつい日差しの下でも会社の太陽光発電システムは快調のようです。
やはり8月は発電量が多いですね。

さて、暑い日も寒い日もがんばってくれている太陽光発電システムですが、2019年11月より固定価格買取制度(FIT)が順次満了します。
既に太陽光発電システムを導入されている方は国からの通知でご存知かと思います。

今回はこの影響を受けて発生する、『2019年問題』についてブログを書こうと思います。

太陽光発電の『2019年問題』とは?

固定価格買取制度(FIT)の契約が順次終了

2009年11月より、固定価格買取制度(FIT)が開始されました。(※2009年当時は余剰電力買取制度という名称でした)

この制度は、発電した電気を電力会社が10年間固定価格で買い取ることを国が保証するという制度です。
買取義務保証期間が終了すると電力会社に買取義務がなくなり、今までの価格で買い取ってもらえなくなります。

そして2019年11月より、10年間の契約が満了するご家庭が順次出てきます

固定価格買取制度の期間終了後、いくらで電気を買い取ってくれるかは売電契約をしている電力会社が決定するのですが、その買取価格は大きく下がることが決定しました。
電気料金と売電価格が大きく逆転してしまい、売電による経済メリットを出すことが難しくなっています。これが『2019年問題』です。

ちなみに、固定価格買取制度が廃止になるわけではないので、これから太陽光発電を導入する方も固定価格買取制度を利用できます。

固定価格買取期間満了後の買取金額は大幅値下げ

固定価格買取制度の満了後、電力会社がいくらで電気を買い取ってくれるか気になりますよね。
創拓が岡山・香川で手掛けた太陽光設置工事の売電契約先は、下記の2社どちらかとなります。

▼中国電力 7.15円/kWh
 @参照(外部リンク)
  >>「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」による買取期間満了後の再生可能エネルギーの電気の買取価格等について(中国電力)

▼四国電力 7.00円/kWh
 @参照(外部リンク)
  >> 余剰電力の買取期間が満了したお客様に朗報!(四国電力)

売電開始時の売電価格は48円/kWh現在は30円/kWhですので、かなり下がってしまいます。

固定価格買取制度終了後は『自家消費』がおすすめ!

売電単価が大幅に下がることを踏まえたうえで、現在の電力会社で今まで通り売電を続けることも可能です。

しかし、売電価格より電力会社から買う電気価格のほうが高くなっているのが現状。
このような状況から、低い単価で売った高い電気を買うよりは、発電した電気をためて『自家消費』する方がお得になります!
蓄電池の導入は既存の太陽光発電システムを今以上に活躍させることができます。

【蓄電池で自家消費】具体的なメリットは?

その1 高騰する光熱費を削減できる!

近年の電気料金は上昇傾向にあります。
その原因は「燃料の値上げ」、「原子力発電所の停止」、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などの要因があります。

ところで、上記で挙げた原因の一つである『再生可能エネルギー発電促進賦課金』というものをご存知でしょうか?

これは普段電力会社から電気を買う際に上乗せされているもので、「電気ご使用量のお知らせ」の電気料金の内訳に『再エネ発電賦課金』と記載されている項目にあたります。
全国すべての電力会社で同一の料金体系となっており、電力会社が太陽光発電の余剰電力を買い取る資金はここから徴収されています。

この再生可能エネルギー発電促進賦課金は年々上昇を続けており、電気料金の負担額は増え続けています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金 推移

 2012年 0.22円/kWh ←スタート
 2013年 0.35円/kWh
 2014年 0.75円/kWh
 2015年 1.58円/kWh
 2016年 2.25円/kWh
 2017年 2.64円/kWh
 2018年 2.90円/kWh
 2019年 2.95円/kWh ←今年
2019年5月~2020年4月分の賦課金単価は2.95円/kWhとなっているので、月500kwh使用すれば、再エネ発電賦課金として1475円徴収されます。

その2 太陽光をさらに活用できる!

太陽光発電蓄電池の組み合わせで、つくる・ためるを効率よくコントロールし、電気をかしこく使えるようになります!
ご家庭のライフスタイルに合わせた運転モードで、もっとお得に活用しましょう!
  • 昼間に余った電力を充電し、発電量の少ない時間帯に使う
  • 使いきれない電力は売電する
  • 停電時は自動で切り替える

その3 災害・停電への備えができる!

台風や地震が発生しやすい日本。

2018年9月6日、北海道胆振東部を最大震度7の地震が襲いました。この地震に伴い、日本で初めての大規模停電『ブラックアウト』が発生しました。
このブラックアウトは約45時間後、つまり約2日間で99%の世帯が停電から復旧し、その後、計画停電を実施しながら1週間以上かけて道内全域が復旧となりました。

そんな中でも蓄電池があると停電時でも必要な機器の電力確保ができます。
安否確認や情報収集に必要な携帯電話テレビ
クーラー、暖房などの空調機器。
食材が痛まないための冷蔵庫
安全と精神的な支えになる照明

蓄電池にためられる電気量によってどの家電をどのくらい使えるか変わってきますが、災害時にこれらが使えるだけでだいぶ楽になるかと思います。

また、蓄電池には下記のような種類があり、災害時の生活を想定して選べます。
 特定負荷型:特定の家電をバックアップして一つのお部屋をシェルターにできる。
 全負荷型:お家丸ごとバックアップしてご家庭全体で電気が使える。

岡山・香川は自然災害が少ない地域です。しかし、災害が発生してからでは遅いのです。
災害時に対して蓄電池という保険を掛けると大きな安心となりますよ。

太陽光発電システムと蓄電池は「暮らしの安全・快適」につながる

太陽光発電の利点は売電だけではありません。
太陽光発電システムを導入されている方、これから導入をお考えの方は、蓄電池の設置をご検討されてみてはいかがでしょうか?

創拓では既存の太陽光システムにどの蓄電池が設置できるか、性能や金額などについてもご案内させていただきます。
 

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